しなやか広場

2014年9月

「がん哲」日記(その5)

 

東尋坊のおろしもち

平成26年長月  菊井 正彦

5月の知覧行きに自信を得て(?)、また旅にでてしまいました。今度は福井県です。主たる目的は、7月13日(日)に行われた「がん哲学外来市民集会全国大会」に参加することでしたが、いつものように、オプションを前後にくっつけました。

前日は、東尋坊へ。金沢で育った私は、小学校時代に遠足で行ったような記憶があります。
 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、東尋坊には、10年前から、自殺企図者と水際で遭遇し、人生再出発のための各種支援活動をしている「NPO法人 心に響く文集・編集局」があります。
 私は、東京にあるメーリングリスト「コムケア」の会員ですが、以前開催された集まりで、このNPOのスタッフの方とお話したことがありましたので、せっかく近くまで行くのなら訪ねてみよう、というわけでした。

写真:事務所の前で川越さんと一緒に事務所の前で川越さんと一緒に12日の午後、活動拠点と事務所がある「おろしもち」を訪問し、事務局長の川越さんを始め、当日のスタッフの皆さん達にお会いしました。グッドタイミンングで、ちょうど関東からSさんという若者がやってきていて、川越さんらに話をきいてもらっているところでした。福井のグルメとして、“おろし蕎麦”が知られていますが、その味の流れをくみ、訪問者には当然のおもてなしになっているらしい名物の“おろし餅”を私もご馳走になりながら、そばにいて、自然と話しのあらましを聴くことになりました。
 途中で、私も思わず彼に、「私も今日きてよかった。この”おろしもち”を知っていて、その活動を応援しているひとが東京にも沢山いるのですよ!」と声をかけました。
 そうか、ガンにならなければ、こういう出逢いもないんだ!と思いながら名刺も渡し、「コムケア」の集まりのこともふれておきました。 もちろん、彼とはまもなく別れましたが、その後、旅の途中でケイタイに、また、帰京してからも「お世話になりまして・・・」と彼から電話が入ったのはサプライズでした。機会があれば、東京のコムケアの集まりにでも再会できたらいいなあ、と思っています。

「がん哲学外来市民集会全国大会」の方は、患者よりも医療関係者、看護士あたりが多いような感じでした。内容は結構欲張りなプログラムで、いろいろな立場の人の話が聞くことができ収穫になりました。来年は隣の金沢で開催が決まっている。北陸新幹線も延長されることだし、他ならぬ金沢、また参加しようかな?

明日に備えて、その日は「越前大野市」の旅館に宿を取りました。夫婦でこじんまりとやっているその雰囲気はよかったのですが、当然和室で布団に寝る、というスタイル。体力が落ちている現在、とにかく中腰の姿勢が辛いので、布団からの起き上がりは、予想以上にしんどかった。やはり、いまの体調からは洋室・ベッド方式を選ばねば、と改めて気がつく。

翌14日は、予約しておいたボランティアガイドに案内されて、小京都「越前大野」の町並み歩き。朝倉義景の歴史遺産や湧水“御清水”はともかくとして、当時、視界をさえぎってはいけない、という理由で建てられた、全国でも唯一といわれる「有終西小学校」(「学びのさと・明倫」)の1階建だけの校舎が、そのシンプルさゆえにむしろ印象に残りました。
 今回、“ノルディックウォーキング”用のストック2本を携帯しましたが、特に忘れることもなく、無事帰京しました。

※ NPO法人 心に響く文集・編集局 http://toujinbou.web.fc2.com/activities.html
「コムケア」 http://homepage2.nifty.com/comcare/ml.htm
 がん哲学外来 http://www.gantetsugaku.org/


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