しなやか広場

2015年1月

「がん哲」日記(その7)

講座めぐり

平成27年睦月  菊井 正彦

 病気になる前でもそんなことをしていたが、これはと思うイベント、講座、セミナー、シンポなどによくでかけていた。ガンを病んで体力が落ちたりして、スタスタと気軽に動きまわれないのが悔しいが、なにも都内へでかけなくても、住まいの近くでもそういう機会が結構ある。

 公民館、コミュニティセンター、大学等で開催されるシリーズ講座やセミナーがそうだ。 昨年の10〜12月にかけて参加したものをリストアップしてみると、下記のようになる。

写真:「がん哲」日記(その7)講座めぐり①多摩市 永山公民館現代課題講座 「あなたは、どこで終末を迎えますか?」
②多摩市 唐木田コミュニティセンター 「人生振り返り講座」
③多摩大学 「世界認識を深め、日本のあり方を考える」リレー講座

①は、自分にとってもタイムリーな企画。

  • Part2まである長丁場だったが、例えば、皆が関心のある「在宅医療・訪問看護」などについては、推進している地元のクリニックの医者が講師になって「その時は、声をかけてください」と話してくれたのは心強い。
  • この会場は、車で行っても、「身体障害者」手帳をみせると、駐車料金が無料になる制度があり、これにはいつも感謝。

②は、臨床心理士でもある地元大学の教授が、専任講師として毎回同席してくれた。

  • 多摩市近隣には多くの大学があり、市はそのうちの10あまりの大学と連携協力し、講座を開催する際にはそれらの大学から講師を選ぶことが慣行になっている。ほかでも同じかもしれないが、なるほどと思う。
  • 〈ところで、シニアの皆さん、最近夢を見ていらっしゃいますか?〉
    講座の中に“夢“についてのプログラムがあった。私もほとんど見ていない、と思っていたら、そうではなく、夢は見ているが、歳をとるとそれを思い出せない、ということも改めてわかった。
    でも、でも受講中に、貴重な夢を見た。それは同じNPO会員のKさん(女性)がでてくる夢。ただ、Kさんは昨年亡くなって故人。消費生活専門相談員としての経験、知識、その明るい表情、艶のある声など、とても素敵な女性として、印象に残っている仲間だった。 
  • このコミュニケーションセンターは、最新に建てられグッドデザイン賞をとっただけあって、内部インテリアが木をベースにしていて、シックで感じがいい。また、福祉系が経営しているレストランがあり、落ち着いた雰囲気でランチできるのも気に入っている。

③は、以前から春秋年に2回定期的に公開されている講座

  • 大学は自宅から徒歩15分の距離にあり、自分は今回初めて知り参加したが、監修者で学長の寺島実郎氏をはじめ、著名な講師が名を連ねているということもあり、毎回好評らしい。周りをみわたすと、ロマンスグレイが目立つシニアで満席になっている(別枠で学生も同席している)。
  • この多摩大学については、一般市民も利用できる図書館にも出入りしている。市の図書館には必ずしもそろってない新刊書や雑誌を手に取ることができるのがありがたい。

というわけで、週に3日、これらに通っている時期もあった。
ヨタヨタ歩きの爺さんだけど、知的好奇心は忘れずに!


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