
しなやか広場
2016年11月
私のエッセイ雑記帳(その66)
気になること、いろいろ
ライフワーク研究家 中村 義(なかむら ただし)
私にとって、来年2017年(平成29年)は、いよいよ後期高齢者の仲間入りとなる節目の年である。この75年間という人生を振り返ってみると、少年時代、学生時代、社会人時代、それぞれにとても充実していた物語が多く残っているようだ。
それはそれで個人的には良い時代にも恵まれ、とても満足というか、楽しい思い出も多くまことに嬉しいことである。
でも、ちょっと立ち止まって、これからのことを考えると、気になることが決して少なくないような思いが募るのである。
何も昔を懐かしんでいるわけではない。かなりのスピードで変化し続けている現代社会を冷静に見つめてみることで、これからの世代を生き抜く多くの子どもたち、孫たちへ、何か残し伝えていかなければいけない義務感を覚えるのである。
もちろん、良いこともたくさんあるが、どうしても気になることを書きおくことも、私たちシニアの役目のひとつでもあると考えて、忘れないうちに思いつくままに、取り急ぎメモをしてみることに。
最近、私が常日頃感じている「気になること、いろいろ」について、赴くままに先ずはランダムであるが書きとめておくことにする。
・世界の国々の向かう道は本当に大丈夫か?(平和か戦争か?)
・格差社会がもっと拡大していくことへの心配
・超高齢社会を生き抜くためにどうすればよいか(健康寿命を保つ工夫)
・IT技術の進歩による弊害(人間の本質が変化していくことへの不安)
・アナログ文化の衰退(日本古来の文化継承を大切に)
・自然災害の巨大化(地震、津波、温暖化への対処)
・宇宙戦争の勃発(間違えてはいけない、平和利用を最優先に)
・自動運転車とリニア中央新幹線は必要か?(人間の知能衰退と巨大事故の不安)
・ロボットの有効活用(災害対応、手術支援などに期待するが)
・速いこと、便利なことは、本当に人間にとって幸せなことだろうか?
(立ち止まって再考しよう、まだ間に合う)
(余談−1)塾は不要
子供たち、孫たち世代の学習について心配なことのひとつ。学習塾は必要悪ではないだろうか? 学校での学習をまじめにこなしていることや家庭での教育が最も大切であり、塾に頼るようなことが正しいことなのか?と思う。
(余談―2)喪中はがき
時節柄、この時期、喪中はがきが届く。多くは判で押したように「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」というのが多い。これにはちょっと違和感を覚える。
「喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきます」といった文章で良いと思うのだが。
(余談―3)新聞記事にモノ申す
いわゆる三面記事という類には、事件や事故などの記事がほとんどである。世間にはもっと楽しいことや見習うべきことや、参考になる行いや素敵な人たちといった事柄のほうが圧倒的に多いにもかかわらず、どうして先のような記事だけを取り上げるのか、とても不思議である。
さらに、多くは一過性で、そういう事件や事故の原因や改善などについてあまり詳しく触れることなく、また次に同じようなことが起こるという悪循環もしばしば。新聞離れを改善するためにも、新聞社は再考してもらいたいのである。
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