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2016年12月22日

シネマクラブ「え〜がね」第7回鑑賞会開催レポート 12/12(日) 

 リーダー 高林京子

『この世界の片隅に』

写真:『この世界の片隅に』

今回は開催日の数日前ギリギリで作品変更をしました。

今年観た約100本の中で最高傑作の一本です。今年は邦画が豊作でしたが、まさかのまさか!こんな年末に出てくるなんて驚きました。そしてこの作品の特徴は史上最高額のクラウドファンディングの支援を得て映画化したことです。

☆簡単なあらすじ(外部リンク)
戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女すずが戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督に片渕須直、主人公すずさんを演じるのは女優・のんが担当。(片渕監督が「ほかには考えられない」と絶賛したその声でやさしく、柔らかく、すずさんに息を吹き込みました)

☆監督のコメント(外部リンク)
僕は、アニメの中で普通の日常生活の機微を描きたいと思っています。『この世界の片隅に』は、戦争が対極にあるので、毎日の生活を平然と送ることのすばらしさが浮き上がってくる。「日常生活」が色濃く見える。ふつうの日常生活を営むことが切実な愛しさで眺められる。これはたしかに自分がチャレンジしてみるべき作品だと強く思いました。 僕は常々、自分たちが作れるのは映像まででしかなくて、「映画」として完成するのはお客さんの心の中でなのだと思っています。枠に切り取られた映像でしかないものの外側まで感じられれば、お客さんの心の中でどこまでも拡がっていける映画が作れると思うんです。リアリティを追求することは、世界を限定することではないんです。逆に、その世界が存在すると感じられ、見えている以外にあるものを想像力で感じられるようになると思っています。

☆え〜がね参加者の方の感想

・観終わったあとですが、何か上質な小説を読んだ後に感じるような「穏やかさ」で満たされた気分でした。年を経ると共に「善悪」「敵味方」「悲劇性」などを、ことさら大声で怒鳴るような演出で観せられるのはゴメンと思っているので、少し鈍だけど、観察力と写実性、共感力に富んだすずさんと家族の穏やかな物語を楽しみました。原爆の悲劇とその前景としての日常を描いた作品は、黒木和雄監督の「TOMORROW明日」が印象に残っていますが、今回の作品は原爆や戦争の悲劇性を直截的に主張しているようには思えません。アニメだからではなく、作者(原作のコミックがそうなのかは知りませんが)は戦争そのものよりも、戦争・原爆を通じて「家族」を描きたかったからだと思います。すずさんと夫の周作さん、義姉、広島の実家の両親や妹との関係をみるにつけ、「家族」って既に出来上がっていて決して変えられないもの、ではなく一生懸命「つくっていく」ものなんだなと感じました。

写真:シネマクラブ「え?がね」第7回鑑賞会開催レポート 12/12(日) 淡々としているから、後半インパクトあった。原爆とかもっと生々しいかと思ってたけれど(以外とソフトで)ホッとした。

・広島に旅行に行って来たところですが、この映画関連のお土産グッズが多く作られてたので関心があった。

・昔兵隊にとられていた91歳のお祖父ちゃんを連れてこようかと思った。

・作り手の誠実さ、丁寧に作っているな、と好感をもって観た。押しつけがましさがないから余計感動した。

・最後のクラウドファンディングをした企業名、個人名がスクリーンにゆっくり流れた時は胸にこみあげるものがあった。

・戦争を知らない人がどう感じるのかな?悲惨さを実感として受け止められるか?キレイに作り過ぎて…不安に感じた。

・実際はこんなものではない。戦争に絡めて何を言いたいのか疑問。

・リアルに描いたら若い人は観に来ない。知らないうちに(戦争に)巻き込まれていった普通の人々。すずの怒りが伝わってきた。のんの声がピッタリ合っていた。

・広島に行って来た。感慨深い。観る前は泣いてしまうのかと思っていたが、柔らかなタッチだったので泣けなかった。

・本当の戦争の非情、悲惨さはこの比ではない、とも思った。

・ 客層が子供から大人まで、にはびっくり。誰にでも意識させる為にアニメとしたのかな?と。善人だけしか出てこないけれど(すずさんを取り巻く人達)その中で起こる有り得ない悲劇性。若い人にも大きな衝撃を感じられると思う。

今回は懇親会で各自の感想を述べて頂きましたので、それを短い文章で申し訳ないのですが、「ヒトコト感想」として載せさせていただきました!

写真:「近くの美味しい海鮮問屋での懇親会」「近くの美味しい海鮮問屋での懇親会」

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次回は来年2017年2月を予定しています。
作品はその時上映している中からセレクトします。又近くなりましたら日程等ご案内しますね。 

リーダー 高林

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